居酒屋での話

サラリーマンの居酒屋話です。

酒場評論

読書感想:アルルカンと道化師/池井戸潤

半沢直樹 アルルカンと道化師 [ 池井戸 潤 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 発売してKindleでほぼ即買い。 テレビでは大いに盛り上がった。 この放映期間中に、「オレたちバブル入行組」と「オレたち花のバブル組」も読んだので、 すっかり半沢直樹にハマっ…

映画評:ミッション・ワイルド

この夏かなりの映画を見たけれど、一番印象に残った映画を紹介する。 日本では宇宙人として有名なトミー・リー・ジョーンズが脚本と監督、主演の西部劇。 製作はリュック・ベッソンの米仏合作だ。 まだ、西部開拓も初期で、平均寿命も40歳くらいだった頃だ。…

書評:コロナ後の世界

コロナ後に日本の社会はどのように変わっていくのか。世界の知の巨人たちへのインタビュー集。ジャレド・ダイアモンド、ポール・クルーグマン、スコット・ギャロウェイ、リンダ・グラットン、マックス・テグマーク、スティーブン・ピンカーとそうそうたるメ…

河川氾濫と地球温暖化

ここ数年、加速度的に異常気象による災害が増加し、 さらに被害規模も大きくなっている。大雨による河川の氾濫についてだけど、大学の恩師の専門は農業経済で河川の水利権により経済性を研究されていた。ゼミ後の居酒屋で何度か日本の河川についてのお話を聞…

企業競争

好きな牛丼チェーンではどこだろうか? 味、メニュー、サービス等の違いで、人それぞれの好みが分かれるが、 熾烈な贔屓してくれる顧客獲得競争をしている。 職場や家の近所にあるなど立地の要素はあるが、 近くに3店あったらどこに入るだろうか? 同じよう…

ベビーカーの若い夫婦

もう数年前のことだ。通勤で街路樹のある歩道を歩いていたら、向こうからベビーカーを押した夫婦がやってくる。 街路樹がある箇所は道幅が非常に狭くなっている。 だんだん接近してきたが若い夫婦に止まる様子が無いので、こちらが広くなっているところで立…

書評:the four GAFA 四騎士が作り変えた世界/スコット ギャロウェイ

今、我々の社会生活は劇的に変化し始めている。それを読み解き、今後の行動指針を考える大きなヒントになるのがこの本だ。 PCがワープロに変わって一般家庭に普及し、電話回線を使ってパソコン通信が始まった。そしてインターネットが出てきて、それまでの情…

ウヰスキーの飲み方

アメリカのTVドラマ「リベンジ」にハマってこの夏休みはリベンジの夏だった。 舞台はニューヨーク州ハンプトンでセレブ達の物語だ。 そしてこのセレブ達はいつでもカウンターにウヰスキーを置いといて、グラスについではカプカプと実によく飲む。 ドラマ演出…

書評:日本人の9割が知らない遺伝の真実/安藤寿康

■「人間は遺伝子を運ぶ方舟である。」人間の生命体としての存在意義はここにある。ある人は本能と言うかもしれない。子供を生むことを前提としているので、ある人は差別だと感じるかもしれない。でも、それは生命体の基本的な現実なのだ。「自分が今ここにあ…

本が読めない

耳が余りにも寒いので、ヘッドホンを買ってしまった。 僕の耳は人より少し大きくて寒さに対して余りにも弱い。 寒さが続くと体力が弱ってきて、体調が悪くなるほどだ。 耳当てを付けていたのだが、その姿が家人に余りにも評判が悪かった。 そこで、これを買…

プロ野球の球団名考察

今プロ野球で許せないのが、横浜ベイスターズが得点をした際に、 「おーおおおお、横浜ベイスターズ、燃える星たちよ」全員で歌うのだが、これがオーナー会社が変わってから 「おーおおおお、 DeNAベイスターズ、燃える星たちよ」に変わっったことだ。 市民…

人生で一番多く聴いているアルバム

人生で一番多く聴いているアルバムと言えば、間違いなく「クルセダース 1」だ。 大学1年の秋から何かにつけてずっと聴いている。 何かに集中して作業したいときなどは、必ずこのアルバムだ。通勤途中にイヤホンで聴いていて、今でも自然に身体が動いてしま…

未来予想図

世界の人口はどんどん増加していき、 2050年で95億、2100年には108億人の予想だ。 一方、日本の人口はシュルシュルと減少していく。 2050年で1億、2100年で8500万人の予想。 日本社会は高齢化が加速して、やがて70歳までは当たり前に働き、90歳までは普通に…

密かに尊敬する人:大井町 丸八(支店)の大将と奥さん

35年前学校を出てこの街にある印刷会社関連の製版会社で営業となった。当時は当たり前に昭和な路地裏だった路地裏の飲み屋街は、今もなお昭和のまま残っている街だ。 品川方面に行く線路際の道沿いに、とんかつ丸八の支店がある。ここの大将はとんかつのた…

面白い小説を読みたい方に:僕のベスト10

これまでの人生の読書歴の中で、絶対に面白い小説を10冊選んだ。読みだしたら、グーンと引き込まれてしまう本たちなので、面白い小説読みたい方はお試しあれ。自分でもいつかもう一度読んで一冊ずつ詳細に感想を書きたいと思っている。順位は付けられないな…

働き方改革とは、農耕文化から狩猟文化に戻ること

文明が発展すればするほど労働時間は短くなると思っていた。 人口を賄う食料を確保するための余剰時間が多くなると考えていたからだ。 しかし、それは間違っていた。原始的な狩猟文化の方が労働時間は短いのだ。 確かに、未開の狩猟と採取で生活している部落…

2016年面白かった本

2016年に読んだ本で面白くてお薦めの本。 ■影法師/百田尚樹 時代小説だけど感覚は新しい。俗に言う華麗な太刀さばきの軽やかな剣技と重厚で骨を断つような剣技の差やその持ち味についてが興味深い。小説としては友情がテーマ。さて、軽い華麗な剣と重厚な剣…

2016年面白かった映画

2016年に観た映画で、面白くて心に強く残ったお薦めの映画。よろしかったら、観て下さい。 ■ジャージー・ボーイクリントイーストウッド監督作品。フランキー・ヴァリの人生を描いたミュージカルの映画化で、歌と人生模様が化学反応のようにスパークする。見…

エビデンスの恐怖

例えば、家に現金で100万円持っていたとする。でも世間的には持っていないことになる。なぜなら、100万円持っているエビデンスが無いからだ。このエビデンス第一主義?は実に恐ろしいと思う。 何らかの理由で家で突然死する。これも死亡診断書が無いと死んだ…

TV番組のいい加減はコメンテーター

バラエティ報道番組は毎日たくさんあるけど、スポーツのコメンテーターはかなりいい加減だ。いい加減を通り越して無責任さを感じる。 例えば土曜朝の某番組。野球の大御所が何でもそれらしい解説をして、喝とかあっぱれとか言ってる。しかし、野球のバッティ…

酒場評論:八日目の蝉

角田光代の2007年の小説。映画は2011年。出演は、井上真央、永作博美、小池栄子。2010年に、檀れい、北のきいでTVドラマ化されているようだが観ていない。 原作を読んでから映画を観たパターン。 小説を読み始めると喜びに打ち震えた。小説らしい小説なのだ…

酒場評論:イニシエーション・ラブ

乾くるみの2004年の小説。映画は2015公開、堤幸彦監督で主演は松田翔太、他に前田敦子、木村文乃。 実はまだ映画は観ていない。正確に言うと観るつもりは今のところ無い。原作は約30年前の恋物語がそのまましっかり詰まっている。あの頃の空気を知っている世…

酒場評論:悪人

「悪人」は吉田修一の著作で2007年に出版、映画は2010年に公開。主演は妻夫木聡。他に深津絵里、満島ひかり、柄本明等。 映画を先に観た。さまざまなテーマが実に奥深く心に焼き付いた。祐一(妻夫木聡)は気弱で無口だけど、ひたむきに人を愛する優しさもあ…

酒場評論:白夜行

東野圭吾の1999年の長編小説。2006年にTVドラマ化、2011年に映画化されている。幼い頃の殺人事件の秘密を共有する二人の成長を通した物語だ。 僕はこの順番で読んでから観ている。文庫本は綴じられるギリギリサイズの厚さではないだろうか?非情に分厚い本で…

酒場評論:映画と原作小説

読んでから観るか?観てから読むか?人によって好みもある。内容や映画の出来栄えによって違いもある。 僕は読んでから観る方だ。先に映画を観てしまうと、どうしても俳優や風景場面などのイメージが固定化してしまう。原作小説を読む際にイメージが限定され…