大後悔
日常生活や人生で後悔することは多々あるが、
実は、将棋でアマ2段のお免状を得る許可を得ていたのだ。
しかし、初段を取るのに3万円、2段を取るのに4万円で合計7万
相当ケチな性分でお免状を貰わなかったのだ。
当時のお免状は、谷川、中原、大山、
今となっては、やっぱり取っておけばよかったと後悔している。
当時、社会に出て4年目くらいで結婚したててだったが、
詰将棋の本を見てて電車を何駅も乗り越したりもした。
休日は昼前に家を出て、道場に行きふと気づくと夕方5時過ぎ、
内藤さん、あちらの方と一番どうですか?アマ6段で飛車角落ちで
その頃は頭の中に将棋盤が3枚くらいある感じで、
そして日本将棋連盟から2段のお免状の許可を得たのだ。
でもさすがに、これじゃ家庭崩壊になってしまう。
そうして、僕の将棋熱は急速に冷めて行ったのだ。
それからは、ほどんど実戦では指してない。
多分、6級くらいの棋力しかないと思う。
それでも、お免状があれば、
というわけで、大後悔している。
働く20代
女房と車で出かけて、近所の交差点で車が完全に止まってしまった。
バッテリーが切れていて、アイドリングストップのまま停止し、
パーキングに入れたギアも固定されてしまった。
ギアをニュートラルに入れることができれば、
道の端に車を移動させることもできるのだが、もうびくりとも動かない。
最近の車は、電気系統が止まると何も出来ない鉄の塊になるのがわかった。
仕方なく、僕は道にでて交通整理をして、女房が車屋、レッカー車、警察に連絡した。
10分位で警察官2名が来て、交通整理をしてくれた。
交差点の手前のほぼ中央で車は止まって、バス停が近くにあるので、交通整理も難しい状況だったが、警察官達が警笛と無線を使ってうまくコントロールしてくれた。
それから30分ほどでレッカー車も来て、
簡易的に給電して自走でレッカー車に積み込んだ。
この時の、警察官、レッカー車の作業員が、みな20代前半の若者であった。
実にしっかりした態度と作業で、彼らの仕事ぶりを見ていて僕は非常に感動した。
まだまだ日本の社会は彼らのような若者がいる限り大丈夫だと、安心したのだ。
ベビーカーの若い夫婦
もう数年前のことだ。通勤で街路樹のある歩道を歩いていたら、向こうからベビーカーを押した夫婦がやってくる。
街路樹がある箇所は道幅が非常に狭くなっている。
だんだん接近してきたが若い夫婦に止まる様子が無いので、こちらが広くなっているところで立ち止まって、ベビーカーを押した若い夫婦を通した。
それでも彼らは、一言もなく会釈もせずにただ黙って通り過ぎる。
以前にも同じような経験がある。
幼子の手を引いた母親であった。
脇によけて通り過ぎるのを待っている僕に目を向けることもなく通り過ぎた。
どちらも、自分たちは子供を作って大変なんだから周りは協力して当然だ、というような雰囲気があった。
僕が子育てしていた時は、こちらが脇によけて、勤め人を先に通してた。
その方が、子供を安全なところに確保できたし、社会の役に立っている勤め人の邪魔をしないで済むと考えた。
多分、ベビーカーを押しているのが、お爺ちゃんやお祖母ちゃんで孫を乗せていたら、僕と同じように脇によけて先に勤め人を通すと思う。
そして「すみませんねぇ」「いえいえ、ありがとうございます」
くらいのやりとりをすると思う。
今の子育ては、僕たちのころやもっと昔に比べて、
リスクが高くて大変だという説が一般的だ。
でも、昔だって、子供を持つというのは、母体の安全から、病気や事故そして経済的な要因まで、大きなリスクだったのだ。
生物として次世代に遺伝子を引き継ぐという使命のなかで、喜びや悲しみを感じて生きて行くのが当たり前だった。
現代は、自分の人生はあくまで自分が主役だという感覚と意識が強く、その人生観の変化だと思う。
書評:the four GAFA 四騎士が作り変えた世界/スコット ギャロウェイ
今、我々の社会生活は劇的に変化し始めている。
それを読み解き、今後の行動指針を考える大きなヒントになるのがこの本だ。
PCがワープロに変わって一般家庭に普及し、電話回線を使ってパソコン通信が始まった。そしてインターネットが出てきて、それまでの情報通信が根底から変わってしまった。これはまだ序の口として一方では個人は、固定電話から携帯電話を使い始めた。そしてiPhoneが登場して、スマホが出てくる。今や早ければ小学生の頃から自分のスマホを持ち、デジタルで情報を交換する。これは何を意味しているかと言えば、義務教育の子どもが、個人として社会と関わることだ。こんなことはこれまでの社会ではなかった。そして、個人は一人ひとりが高性能の通信機能付きコンピュータをポケットに入れている時代になったのだ。このデジタル通信インフラをフルに活用しているのが、GAFAだ。
我々はインターにアクセスして個人の興味や欲望、そして体験を共有化している。好むと好まざると現代はそういう環境なのだ。
グーグルには誰にも言えない興味までを打ち込んで調べ、その検索結果を我々は無条件に信じる。その情報はもちろんグーグルのものだ。
アマゾンは、日常の面倒な買い物を極限まで簡略化した。洗剤やトイレットペーパーなど、買い物に行くのに時間を使うが馬鹿らしいなってしまった。スマホでチェックしたり、アレクサに言えば翌日には家に届くのだ。ここでもそのデータはアマゾンのものだ。
フェースブックは人々の心の幸福をスマホの中で実現している。誰かと仲良しになり、体験を共有したり、認め合うことは最高度の幸福なのだ。そして誰かの書き込みのイイねした情報はやはりフェースブックのものだ。
そしてアップルはそうした先進のデジタル生活のトップブランドだ。マックPCを使い、iPhoneを所有することで、魅力的な人物になれるのだ。アップルはブランドショップ街の中にシンプルで魅力的なアップルストアを出店して、高級ブランドの仲間入りをしてイメージを維持する。
この本の中にはその詳細が書かれている。
彼らは何を実現して何を目指しているのか?それによって我々の生活はどう変化していくのか?GAFA以外の企業はすべてGAFAに飲み込まれていくのか?
次のGAFAは現れるのか?
この本を自分で読んで、現代何が進行しているのかを認識して欲しい。
そして、自分の頭で、この先の社会を考えて欲しい。
それだけは決してグーグルで調べてはいけないのだ。
ウヰスキーの飲み方
アメリカのTVドラマ「リベンジ」にハマってこの夏休みはリベンジの夏だった。
舞台はニューヨーク州ハンプトンでセレブ達の物語だ。
そしてこのセレブ達はいつでもカウンターにウヰスキーを置いといて、グラスについではカプカプと実によく飲む。
ドラマ演出の小道具なのかもしれないけれど、そういうウヰスキーの飲み方をしてみたくなってしまった。
いつもは、ハイニッカかブラックニッカでハイボールを作って飲んでいるが、そういう飲み方をするなら、やっぱりそれなりのウヰスキーの方が良い。
という事で、我が家もささやかなカウンターに、これまたささやかに特別なウヰスキーを並べてみた。
そして、グラスに注いでグビリ。ドラマでは飲んでないけど、チェイサーを用意して飲むことにした。
これが大正解。
今までなんでこういうウヰスキーの飲み方をしなかったのだろうか?
実に美味い。口に含んで飲んだときに、喉から食道、そして胃に伝わる刺激と鼻孔と上顎内に残る豊かな香り。
もうたまらない。
全然セレブでは無いけれど、ウヰスキーの飲み方はこれなのだ。
問題は、このカウンターのウヰスキーがいつまで持つか?
だけど、個々のウヰスキーの個性の違いも楽しいので、
少し贅沢して買い足していこうと思っている。
響は、美味い酒だよ。
書評:日本人の9割が知らない遺伝の真実/安藤寿康
■「人間は遺伝子を運ぶ方舟である。」
人間の生命体としての存在意義はここにある。ある人は本能と言うかもしれない。
子供を生むことを前提としているので、ある人は差別だと感じるかもしれない。
でも、それは生命体の基本的な現実なのだ。「自分が今ここにある」現実は、まさにこの結果であって、
それを証明しているので、誰も否定できないと思う。
性的な嗜好や精神的、身体的な病気、もしくは外的環境や経済要因によって、遺伝子を運べない人も、
自由意志の選択として遺伝子を運ばない人もいる。
なぜ、少子化なのか。
個人的には社会要因、経済的な要因が大きいと考えている。
簡単に言えば、子供を産み育てることに経済的なメリットを感じないのだ。
かつては、子供を産み育てることは、経済的な要因よりも幸福の条件として認知している人が多かった。
やや古いタイプの僕もそうだ。
自分の子ども誕生し、育てていくそのときその時の経験や感情こそが、人生の喜びだと思うからだ。
そして、それは金では買えない自分の人生の喜びだ。
でも、これこそが「人間は遺伝子を運ぶ方舟」なのだ。
■「ロビン・ダンバーによれば安定した社会関係を結ぶことができる人間集団は
平均150人程度」という。
今や、SNSやブログでフォロワー数千人、数万人というネット情報社会が生まれ、
150人等と比較できないほど人間の関係性が膨張している。
しかし、ハードウエアである私達の身体は20万年前からほとんど進化していないというので、脳の能力、つまり認識力や判断力にとっては、
これまでとは違った要素が必要とされている。
つまり、全く新しい領域に入っているのだ。
はたして、人間関係の膨張が幸福と結びつくのか?
たんなる金儲けと割り切れる人もいるのかもしれないけど、行末を見ていきたい。
■「学力の70%〜90%は子ども自身にはどうしようもないところで決定されてしまっている。」
自己責任を声高に主張する人もいますが、人の能力の半分は遺伝、残り半分は非共有環境によって形作られている。
これは恐ろしい現実だ。努力して勉強すればできるようになると、親から、教師から言われ。
世の中の常識だと思っていたけど。真実は違っていたのだ。
では、どう生きれば良いのか?
答えが知りたい人は、ぜひこの本を読んで欲しい。ここにこの本の本質がある。
■「ワーキングメモリー」
この概念は初めてこの本で知った。
例えばだが、チンパンジーのワーキングメモリーは基本的に一つで、同時に一つのことしか考えられない。
ワーキングメモリーが増えて行くと言うのは、次のように考える。
「太郎は花子が好きだ」はワーキングメモリーがー一つ。「太郎は花子が好きだ」と次郎が言ってたよ。
そして、「太郎は花子が好きだ」と次郎が言ってたよって三郎は聞いたそうだ。とワーキングメモリーが増えて行く。
ワーキングメモリーの拡張こそが人間の能力の特色だと思う。
この概念をどう消化するのかは、まだ未知だけど新しい考えた方として、
これからのAIやIoTの活用に有効だと感じた。
以上面白そうなとこ抜粋してみた。
サウナーの愉しみ
今年になってから月に2回から4回サウナに行くようになった。
今までジョギングをしていた分がサウナに変わった。
ラジオでサウナー(サウナを愛好し趣味にしている人)がサウナの楽しみを熱く語っているのを聞いてからだ。
家から車で20分ぐらいのところの温泉にでかけて、そこのサウナをホームにしている。
手順はこんな具合だ。
まずは、普通の温泉に5分から10分浸かる。
体を軽く拭いてサウナに入場す、7分から10分。
次に水風呂で、3分から5分。そして露天風呂に移動して外気浴を約15分。
だいたい30分でワンセット。これを3セットする。
そうするとサウナーで言うところの「整った」状態になる。
外気浴では寝転がれるチェアがあって陽が当たっているチェアがいくつかある。
実はここがたいそう人気だ。
普段人目には触れないところに太陽光を当てて風に晒らす。
男としての実存が充実して実に爽快だ。
同好の士が多くてみんな日の当たるチェアを狙っているのだ。
混んでるときには諦めるしか無いので、
なるべく空いている昼近くに行くようにしている。
他のサウナに行くと太陽光に晒している人は少ないので、
ここの流行なのかもしれない。
流石に真夏はサウナも暑いし、外気浴も暑い。
秋を待つ昨今なのだ。
神社で参拝して御朱印をいただく
5月末にハワイの出雲大社に参拝して御朱印帳を入手した。
以後、機会があれば神社に参拝して御朱印をいただくことにしている。
これまでは御朱印なるものの存在も知らなかったけど、女性に人気があり流行っているらしい。
神社に行って、手水で清めて鈴を鳴らしお賽銭、そして頭を垂れ柏手を打つ。
自分はひたすらに家族のご加護を感謝する。
親族の顔を一人ひとり思い描きながら祈る。
それだけ。
そして御朱印をいただいく。
こういう家族を思う行動や時間を持つことは、
日本人としてとても好ましい行動だと思っている。
お寺では御朱印はいただかないことにしている。
お寺は、やっぱり外来のもののような感覚があるのだ。
仏教でそう感じるのだから、キリスト教の教会などは違和感の方が強い。
日本人は、安産祈願から始まって、お宮参り、七五三、厄払い、結婚、そして初詣に毎年行く。
人生の節目節目で、神社にお参りして、感謝を伝え祈る。
神社には何かしら気が宿っているように感じる。
一方、お寺はお葬式のときぐらいしか行かない。
個人的な感覚で、お寺関係の方には申し訳ないけど、
お寺のビジネスは、より人の死が前提になっているように思える。
神社で参拝して御朱印をいただく。
継続したいと思う。
ゼロハリバートンのスーツケースの思い出
コンピューター周辺機器のメーカーで営業をしていた。サンプルのデモ機を客先に持ち込んで売込み、お客の企業のブランド名で製品化して貰うOEM営業だ。サンプル機を運ぶのに、当時はそんなにも有名でなかったゼロハリバートンの営業をを呼んで、運搬用のケースを作って貰っていた。サンプル機の寸法を計測してクッション材を中に仕込んでもらう。これを持って、東北、北陸、大阪、九州など実に多くの出張をしたものだ。
ある日、先輩社員が横浜駅近くの自分の客に売り込んであげるから、サンプル機を持って来てくれ言う。僕たちは駅近にある横浜銀行の前で待ち合せ、ゼロハリバートンのスーツケースを横に置いて待っていた。しかし、先輩社員はなかなか来ない。
そのうち、横浜銀行の社員通用口が空いて、社員がこっちをじっと見てる。
何かなぁと思ったけどほっといたら、違うやつが出てきてまたこっちを見てる。
なんかヤバイのかなぁ、と思っていたら、バラバラと銀行員が数名出てきて、こっちに向かって来る。やっぱりヤバイってすぐにハリバートンを転がして走るように逃げた。
かなり離れてから横浜銀行を見ると、5〜6人出てきてウロウロしているのだ。しかも警察官まで来てるじゃないか。
こんなところに待ち合わせを指定した先輩を恨んだ。
それで、しばらくすると先輩が遅れてやってきて、自分の遅刻を棚に上げて、なぜ横浜銀行の前にいないんだって怒るのだ。それで、事情を話すと先輩は涙を流さんばかりに笑い転げた。
皆さん、くれぐれもゼロハリバートンのスーツケースを持って金融機関の前をうろつかないように気をつけて下さい。
※イメージ