居酒屋での話

サラリーマンの居酒屋話です。

河川氾濫と地球温暖化

ここ数年、加速度的に異常気象による災害が増加し、

さらに被害規模も大きくなっている。
大雨による河川の氾濫についてだけど、
大学の恩師の専門は農業経済で河川の水利権により経済性を研究されていた。
ゼミ後の居酒屋で何度か日本の河川についてのお話を聞いている。
河川には1級河川と2級河川等の水系による区分はあるが、
水位や水量によって管理する規模が違っており、1/100とか1/200とかで表す。
これは、100年に一度の割合で洪水をおこすと想定して、

治水計画を立てていることを表している。
と、恩師は説明しつつ、元になるのは村の言い伝えで、
「爺さんの爺さんの頃に洪水で稲が全滅しただ」みたいなことで決めていて、
そのいい加減さを心配されていた。
200年でも4世代5世代前のことだし、それより以前の記録はさらにあいまいだ。
河川の洪水は、経済性に直結して社会が克服すべき課題として綿々とあった。
しかし誰にも正確なところは分からないのが現状だ。
気象環境が変わり大雨が降っても、どこまでが安全でこれ以上は危険だとは誰にも分らないし、分かったところでどうする?という社会インフラ課題になっていく。
土木や治水技術は大きく進化しているが、肝心な河川の建築基準がいい加減なのだ。
ダムを作る場合は下流の水利権をどう調整するかは、安全問題かつ経済問題だけど、
解決は政治的なものだろう。
現代は、農業よりも工業用水として毎日莫大な水を使用する。
これは、一企業の問題であり、国力増強の問題でもある。

ところで、河川氾濫の要因とされる地球温暖化だが、もっぱら悪役はCO2で、
産業文明が悪だというレッテルが貼られている。温暖化では、海面上昇、洪水、希少生物絶滅、森林火災、農作物の不作などの、悪影響がでるとされている。
あたかも現代の絶対宗教のように、これに異議を唱えることは許されない。
そんな雰囲気になっているが、今回少しだけ疑問を投げかけたい。
地球の環境が大きく変化するのは、今に始まったことではない。
何度かの氷河期があったり、激しい環境変化は地球にとって当たり前なのだ。
僕は、最大要因は、産業によるCO2よりも、太陽放熱量の変化、黒点の数や面積、
そして地球地軸の微妙なブレなどの方がより大きな影響力があると考えている。

地球環境を守るを社是にしている会社で働いている。いわゆる飯の種だ。
省CO2はどこか怪しいけれど、省エネルギーはとても重要だ。
コストを削減し効率的に地球資源を分配することは社会的な重要事項だ。
ということで共感している。

来週の天気や来年の季節変動等もろくすっぽわからないのに、
このままCO2を排出すると、地球は滅ぶなんて言うのには納得性が無い。
大きくゆっくりした地球の環境変化はこれまで何度もあった。
現状の環境を維持するのは社会コスト面からは理解できる。
でも、頭脳明晰な方が大好きな前向きに捉えると、
北海道で南国の農業ができるとか、レジャーが楽しめるとか、
地球の環境変化に合わせて、社会生活を柔軟に変えていくのご本筋なのかと思う。
防災面はなかなか追いつかないのが辛い。

ずっとこんなことを考えているのだけど、
これはきっと「言ってはいけない」ことなんだろうな。

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