人生で一番多く聴いているアルバム
人生で一番多く聴いているアルバムと言えば、間違いなく「クルセダース 1」だ。
大学1年の秋から何かにつけてずっと聴いている。
何かに集中して作業したいときなどは、必ずこのアルバムだ。通勤途中にイヤホンで聴いていて、今でも自然に身体が動いてしまう。
ジャズとフュージョンの境目あたりのフレーバーがたまらない。個々のミュージシャンの力量も安定しているが、ラリーカルトンのギターの伸びのある音色が素晴らしい。ギターアドリブが始まると、作業を止めて集中して聴いてしまう力がある。
入手した経緯はこうだ。
大学生になってジャズ研に入った。サックスをやりたかったけど、無茶苦茶高いサックスを買うお金も無かったので、ヤマハのフルートを買ってコンボに加わった。
そんな時、ギター担当の友人からレコードプレイヤーを買わないかと持ちかけられた。条件は車で取りに来ること。車の免許取り立てで未熟で不安な運転だったけど、父親から車を借りて、世田谷で道が狭くて入り組んでいる友だちの家まで取りに行った。
ゴムベルトが伸びて回転数も保てないプレイヤーだったけど、たしか針も一緒に買ってこのプレイヤーで毎日音楽を聴いていた。
このアルバムを聴くと当時の思いや悩みが昇華されて甘酸っぱい思い出となっていて、リラックスして人生が楽しく感じられる。
多分、一生聴き続けるだろう。