居酒屋での話

サラリーマンの居酒屋話です。

書評:the four GAFA 四騎士が作り変えた世界/スコット ギャロウェイ

今、我々の社会生活は劇的に変化し始めている。
それを読み解き、今後の行動指針を考える大きなヒントになるのがこの本だ。

PCがワープロに変わって一般家庭に普及し、電話回線を使ってパソコン通信が始まった。そしてインターネットが出てきて、それまでの情報通信が根底から変わってしまった。これはまだ序の口として一方では個人は、固定電話から携帯電話を使い始めた。そしてiPhoneが登場して、スマホが出てくる。今や早ければ小学生の頃から自分のスマホを持ち、デジタルで情報を交換する。これは何を意味しているかと言えば、義務教育の子どもが、個人として社会と関わることだ。こんなことはこれまでの社会ではなかった。そして、個人は一人ひとりが高性能の通信機能付きコンピュータをポケットに入れている時代になったのだ。このデジタル通信インフラをフルに活用しているのが、GAFAだ。

我々はインターにアクセスして個人の興味や欲望、そして体験を共有化している。好むと好まざると現代はそういう環境なのだ。

グーグルには誰にも言えない興味までを打ち込んで調べ、その検索結果を我々は無条件に信じる。その情報はもちろんグーグルのものだ。

アマゾンは、日常の面倒な買い物を極限まで簡略化した。洗剤やトイレットペーパーなど、買い物に行くのに時間を使うが馬鹿らしいなってしまった。スマホでチェックしたり、アレクサに言えば翌日には家に届くのだ。ここでもそのデータはアマゾンのものだ。

フェースブックは人々の心の幸福をスマホの中で実現している。誰かと仲良しになり、体験を共有したり、認め合うことは最高度の幸福なのだ。そして誰かの書き込みのイイねした情報はやはりフェースブックのものだ。

そしてアップルはそうした先進のデジタル生活のトップブランドだ。マックPCを使い、iPhoneを所有することで、魅力的な人物になれるのだ。アップルはブランドショップ街の中にシンプルで魅力的なアップルストアを出店して、高級ブランドの仲間入りをしてイメージを維持する。

この本の中にはその詳細が書かれている。
彼らは何を実現して何を目指しているのか?それによって我々の生活はどう変化していくのか?GAFA以外の企業はすべてGAFAに飲み込まれていくのか?

次のGAFAは現れるのか?
この本を自分で読んで、現代何が進行しているのかを認識して欲しい。
そして、自分の頭で、この先の社会を考えて欲しい。

それだけは決してグーグルで調べてはいけないのだ。

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界