居酒屋での話

サラリーマンの居酒屋話です。

西洋の植民地時代:サピエンス全史から

サピエンス全史を読んでいる途中だが、第4部 科学革命 第15章 科学と帝国の融合 を読んでいて思ったことだ。

16世紀から第二次世界大戦が終わる19世紀半ばまで、西洋列強はアジア諸国及び南北アメリカ、オーストラリアまでをことごとく植民地化した。

それは殺戮、奴隷化、による完全搾取と言え民族自体を絶滅させるものだった。これが実に数百年も続き、それが合法とされていた事実には驚くばかりだ。

それは余りにも圧倒的で、価値観として現在も継続しているので、多くの人達は、植民地化の野蛮さや残虐さには目を向けないで、美化された現在を見て、忘れさられてしまっいるのだ。
つまりは原住民を未開と決めつけて、物質的な豊かさと宗教的な救済を押し付けたのだ。侵略され殺戮の果てに奴隷化された側からすれば、まさに宇宙人が突然襲ってきたような感覚だと思う。そもそも、太平洋の島々やアジア諸国、アメリカ大陸やオーストラリアに船でやってきて、そこに暮らす人達がいるのに、ここは自分たちのものだと思う精神構造がわからない。
土地を奪い、金銀を奪い、残虐を繰り返して奴隷化して売り飛ばす。

民族が全滅したらアフリカから奴隷を連れて来るような非道なことが、合法な商売として成立していたのだ。
今さら元にもどれないし、それが正しいとか悪だとか言っても仕方ないけど、歴史の事実として確実にあったことだ。

これから、世界の実態経済はアジアが中心になってくる。弱体化した西欧を文化含めて侵食していく時代なのかもしれない。

f:id:hawkeye-naito:20170917132349j:plain