居酒屋での話

サラリーマンの居酒屋話です。

2016年面白かった本

2016年に読んだ本で面白くてお薦めの本。

 

■影法師/百田尚樹

時代小説だけど感覚は新しい。俗に言う華麗な太刀さばきの軽やかな剣技と重厚で骨を断つような剣技の差やその持ち味についてが興味深い。小説としては友情がテーマ。さて、軽い華麗な剣と重厚な剣どちらが実戦で強いと思いますか?

 

■火の粉/雫井脩介

人当たりが良くて親切だけど実は怖い隣人。しかも裕福で暇を持て余している。家族中が引っ掻き回されてバラバラになっていくさまが恐ろしい。2度ほどテレビでドラマ化している。ユースケ・サンタマリアと優香が出演していた。ドラマは見なかったが、本は抜群に面白い。中盤からの怒涛の展開に読み出すと辞められないドライブ感を久々に味わった。ユースケ・サンタマリアにはあの怖さは出せない。北野武で映画化して欲しい。

 

■三匹のおっさん

中高年にエールを送ってくれる小説。気持ちだって頭脳だって友情だって若いときのままなのだ。ただ、身体が年老いたのと時代が変わっただけ。そして自分の街を愛し、家族を愛し、友達を信ずる。そんなおっさん3人組の活躍が楽しい。続編が読みたくなる。

 

後は、一度書いているので寸評は無し。

■悪人/吉田修一

■八日目の蝉/角田光代

■イニシエーションラブ/乾くるみ