居酒屋での話

サラリーマンの居酒屋話です。

未来予想図

世界の人口はどんどん増加していき、

2050年で95億、2100年には108億人の予想だ。

一方、日本の人口はシュルシュルと減少していく。

2050年で1億、2100年で8500万人の予想。

 

日本社会は高齢化が加速して、やがて70歳までは当たり前に働き、90歳までは普通に生きる時代がそこまで来ている。120歳が平均寿命で100歳まで働くなどという予想もある。

コンピューティングとネットワークの進化、そしてAIによるオートメーション化は、倍々に加速しながら生活をどんどん変えていく。

つい最近まで、スマホは無かったのを思えばその速さが分かるだろう。

 

その変化は、ちょっと考えただけで以下の通り。

・車は自動運転で誰も所有しなくなる。スマホで呼んで行き先言うだけ。

・店舗は無人で、基本はネット販売。配達はドローン。

・通勤は無くなり皆自宅で仕事をする。

・学校もネット中心となる。

・病院もネットになる。家のトイレにセンサーが設置され、体調は自動計測。

・そして介護はロボットに。

・多分だけど、子どもは胎児育成マシーンで育ち生まれる。

・保育もロボット。

 

そう、日本社会は引きこもり社会になるのだ。

これでは、男女の出会いも無くなってますます少子高齢化になってしまう。

 

2050年。この未来予想図が当たるのか、是非生きて確認したいものだ。

 

密かに尊敬する人:大井町 丸八(支店)の大将と奥さん

35年前学校を出てこの街にある印刷会社関連の製版会社で営業となった。当時は当たり前に昭和な路地裏だった路地裏の飲み屋街は、今もなお昭和のまま残っている街だ。

品川方面に行く線路際の道沿いに、とんかつ丸八の支店がある。ここの大将はとんかつのために生まれてきたような風貌で、もし漫画家がとんかつ屋を描くとしたらこうなると思う。当時から、出前をする大将の顔を見ると、もうとんかつが食べたくて、食べたくて会社帰りに寄ってしまう魔力があった。それは今も健在だ。

ここのとんかつは絶品だ。一度食べたら病みつきで通ってしまうこと請け合い。ご飯の炊き方も申し分なく米が旨いと感じる。アツアツの豚汁はいつまでも舌の記憶に残る。

出して貰ってすぐ飲むと上顎をベロっと剥けるほどの火傷するのが分かっていても、毎度すぐに飲んでしまう。肉厚の食感の豚肉のほのかな甘みとサクサク衣が口の中で踊るように絡まって幸福感がジワジワ染み出してくる。

お店は一階は白木のカウンターのみで、大将と奥さんが並んで切り盛りしている。二人の会話や冗談も昔ながらの飾り気のない昭和のまま。この居心地の良さが、ガツガツとんかつを喰らうのにピッタリなのだ。

そう言えば、就職して正社員になったお祝いの会食も、会社の食堂に丸八のとんかつを出前で取ってくれて、みんなで食べた。

35年以上旨いとんかつを食べさせてくれる大将夫婦を尊敬し憧れる。

いつまでも有って欲しい名店なのだ。

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密かに尊敬する人-中華三原の大将

かれこれ30年以上前、勤めていた会社のオフィスは銀座6丁目にあった。
今はときめくGSIXの裏通り、小さなビルの小さな事務所だ。
まだ、三原橋地下街が健在でよく歩いていた頃だ。
その近くの路地に中華三原という中華屋さんがある。
昼食や残業時の腹ごしらえに、職場の仲間とよく行ったものだ。
安くて、旨くて、ボリュームがあり、6割ぐらいの人は、人気のタンメンを頼む。
もちろん僕もここのタンメンが懐かしくて、今でも時々食べに来る。
その頃もそうだったけど、今でも昼食時は店の外に5人〜10人ぐらい常時並んでいる。
その当時、麺を茹でるかかりの若者がいた。
強面の大将がフライパンを振っていて、その横でキビキビ動いてドンブリをセットしたリ、下ごしらえなどをしていた。
その若者は、いつの頃から中華三原の大将となって、
フライパンを振り始めた。

そして、つい最近行ったときも、まだその人はタンメンを作り続けていた。
30年以上、中華を作り続けるその胆力に、僕は痺れてしまうのである。

あの時の若者は今では立派なおじさんになっていたけどお互いさまだ。

カウンター腰に厨房を見ると、今でもあの頃の彼の姿が眼に浮かぶ。
そっとエールを送りつつ、極旨のタンメンをすするのである。

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梅の木に梅の花咲く 何事の不思議なけれど

桜の花が映えるこの時節ではあるが、最近急に思い出してこの言葉を噛み締めていた。随分前にふとチャンネルを合わせたテレビドラマでこのセリフが使われていた。

確か、スポーツの部活でレギュラーになれない子どもを励ましている場面だったと思う。おおもとは北原白秋の「薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク。ナニゴトノ不思議ナケレド」。いつもは見過ごしている当たり前にある自然の不思議さや命の神秘に心打たれるということだ。

ドラマでは、華やかに咲き誇り圧倒的な人気の桜の花に対して、梅の花には梅の花の良さがあるのだと言うことを語っていた。

春の喜びとともに小さな灯を灯すようにして咲き、寒風に揺れる梅の花。

梅は民家の庭先などで、しっかりと自分の花を咲かせるのである。

今の季節は人生の節目となる人が多く、その中で浮かぶ人もいれば沈む人もいる。

 

梅の木に梅の花咲く。何事の不思議なけれど。

心に滲みる言葉である。

 

お薦め家系ラーメン

家系ラーメンについては恵まれた環境にある。

車で5分〜15分のところに旨い家系ラーメン店がいくつかあって、時々食べに行く。

浜っ子の家族たちも当然大好きなので、行くとなると着いてくる。良いコミュニケーションになるのだ。

ということで、近隣でバカ旨の家系ラーメンを紹介しよう。

 

■寿々喜家:国道16号線沿い相鉄西谷近く

ややマイルドながら実に味わい深い絶妙バランス。一度食べたら忘れられない。土曜休日なら、11時半前に行けば3人〜5人待ちで10分〜20分程度待てば入れる。食事時は10人ぐらい並んでいるので1時間は待つことになる。

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■環2家:環状2号線

数年前は人気NO.1で常に10名〜20名並んでいた。昨日行ったら土曜の6時だと言うのにスカッと入れて驚いた。不思議だ。パンチの効いた濃い目のスープが脳天にグーパンチされたような衝撃で箸が止まらなくなる。チャーシューも旨い。

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■光屋:天王町松原商店街近く

カウンター席のみで、ゆで玉子が必ずサービスで着いてくる。先払い方式なので注文時に代金を払うのも変わっている。しっかりお腹に納まって幸福感がジワジワ満ちてくるような味わい。夜中もやっているので、子どもたちは3時とかに食べに行ってるらしい。最近時々並んでいる。駐車場はない。

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■壱六家:国道16号線磯子駅近く

かつて、ゆずが来ていたとのことで似顔絵が貼ってある。席はカウンターのみでいつも店外に5名〜10名並んでいる人気店。極太の麺とそれをしっかり支える力強いスープでスポーツの後や肉体労働の後には最高の満足度だと思う。思わずライスを付けたくなる。ウズラの玉子が入っているのが珍しい。

大船店もあって、こちらは駅前の商店街の中にある。

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今回はいわば一軍のお店をピックアップした。

2軍のお店も充実しているのでそれはまたいつか。

 

 

面白い小説を読みたい方に:僕のベスト10

これまでの人生の読書歴の中で、絶対に面白い小説を10冊選んだ。
読みだしたら、グーンと引き込まれてしまう本たちなので、
面白い小説読みたい方はお試しあれ。
自分でもいつかもう一度読んで一冊ずつ詳細に感想を書きたいと思っている。
順位は付けられないなぁ。

 

■海鳴りの底から/堀田善衞
 島原の乱を描いた長編。上下巻だったけど、ほとんど一気に読んだ。
■赤と黒/スタンダール
 世界の名作中の名作。舞台はフランスの王政復古の時代。
 ハンサムで博覧強記の頭脳を持った青年が出世していく物語。
 面白くないわけがない。2回読んでる。
■二本の銀杏/海音寺潮五郎
 分厚いけどこれも一気に読了。幕末の薩摩藩の物語。

 武士や農村の生活が生き生きと描かれ印象的だ。

ハンニバル/トマス・ハリス
 羊たちの沈黙シリーズの完結編。リアリズムと迫力に圧倒される。
 これを読んだら、羊たちの沈黙レッド・ドラゴンも読みたくなること請け合い。
■スティック/エルモア・レナード
 エルモア・レナードは日本で出版されているものはほぼ読んだ。
 語り口や会話の妙もあって軽く読めるけど、なんだか奥深くて印象に残る。
■裏声で歌え君が代/丸谷才一
 膨大な見識や知識を土台に政治や国家を登場人物に語らせてる。
 知的な興奮がある。
■5分後の世界/村上龍
 5分の時間のズレで別世界の日本にワープしている。
 そこは戦争で壊滅した東京の地下に建設されたに都市であった。

 というワクワクの設定。続編もある。
■血族/山口瞳
 自分の母親を生い立ちから語るというのが何とも凄く、

 悲しく優しく心に迫って来る。
■コンティキ号探検記/トールヘイエルダール
 自分の説を証明するために筏の船で漂流する海洋冒険譚。
 読んだらやってみたくなる。純粋な小説ではないけど、絶対もう一度読みたい。
 高校生の頃頃読んでたら、人生変わったかもしれない。
血と骨/梁石日
 ド迫力な男の物語。もう無茶苦茶だけで何をしでかすかわからないけど、
 これぞ小説を読む喜び。ビートたけし主演で映画化されている。

 映画も面白かった。

 

ボリューム上げて

いつも聴いているお気に入りの曲はiPhoneのプレイリストにまとめてある。

航空機に乗るときは、いつもよりかなりボリュームを上げてイヤホンで聴いている。

すると不思議なことが起こる。

今まで聴こえて無かった音が聴こえるのだ。

それは、ブレスの音だったり弦をスライドする音だったり、サイドギターやパーカションの微妙な変化だったりする。

何度も聴いているのにちっとも気付かなかったのだ。

豊かな声量や表現はより豊かになって、シャワーのように心の襞に浸透してくるのが分かる。ちょっと身動きできないくらい曲に入り込んでいる自分を発見するのだ。

特に女性ボーカルのブレスなんかたまんない。

 

いつもよりボリューム上げてイヤホンかヘッドフォンでいつもの大好きな曲を聴いてみる。おすすめです。

機上から眼下の爪あと

羽田から福岡行きの航空機に乗って、ふと眼下を見るとなだらかな山肌におびただしい爪あとのように森が削られた跡がある。

あまりにも多く点在している異常さに、恐ろしくもあり悲しくもあり、

無残な日本の丘陵を心配していた。

このゴルフ場と言うのは一体なんだろうかと。

と言う自分も30年前は青二才のへっぽこゴルファーであり、

削り取った山肌をさらにボコッと芝ごと掘ったりしてたものだ。

今、丁度頭が薄くなったりしているのは、

その時の山の神々のタタリなのかもしれない。

皆さま、お気をつけ下さい。

働き方改革とは、農耕文化から狩猟文化に戻ること

文明が発展すればするほど労働時間は短くなると思っていた。

人口を賄う食料を確保するための余剰時間が多くなると考えていたからだ。

しかし、それは間違っていた。原始的な狩猟文化の方が労働時間は短いのだ。

確かに、未開の狩猟と採取で生活している部落の男たちはいつでも暇そうで、もっぱら着飾ったり酒を飲んだり踊りを踊ったりして暮らしている。

一日3時間程度狩りをすれば、女性が採取してきた植物類と合わせて部落全員がその日食べるものは手に入るのだ。

農耕文化では、村人全員が力を合わせて開墾したり種を植えたり、水をやったり、収穫したりで、それこそ日が出てから沈むまで働く。

最近、働き方改革として労働時間の短縮の方向だ。

それは何を意味しているのかと言うと、もう農耕文化的な働き方は終わったのだ。

ネットやコンピュータの進化と価値観や生活の多様化は、農耕文化的にみんな同じ価値観で長時間働くことに価値を見出さないのだ。

自分の視点で自分の能力を磨いて自分で働いて稼ぐ。

そう、まさに狩猟文化なのだ。

それは弱肉強食の自由主義経済でのマーケットメカニズムに符号する。

考え方によっては個人の力量がすべてであるから辛い。

でも、もう時代はそういう選択をしたのだと思う。

声で誰かわかる?

ヒトは声を聞けば誰だか分かる。物理的と生物的とかいろいろな要素はあるのだろうけど、何がどうして分かるのかはさっぱり分からない。

声門とか音程とイントネーションとかヴィブラートとかの要素は確実にあるのだと思う。しかし、本質的なことはまったく分からない。

トイレで隣に入った奴が咳をしたら誰だか分かるなんて、完璧に今のセンシング技術とか、AIとかを凌駕している。

ヒト特有の優れた認識力だと思う。

 

これからのIoT時代は生体認証は音声も必須になってくる。

ヒトみたいに声だけ聞いて怒ってるとか、疲れてるとか、楽しんでるとかも分かるようになるのだろうか?

どこまで進化するのか楽しみだ。