居酒屋での話

サラリーマンの居酒屋話です。

働き方改革とは、農耕文化から狩猟文化に戻ること

文明が発展すればするほど労働時間は短くなると思っていた。

人口を賄う食料を確保するための余剰時間が多くなると考えていたからだ。

しかし、それは間違っていた。原始的な狩猟文化の方が労働時間は短いのだ。

確かに、未開の狩猟と採取で生活している部落の男たちはいつでも暇そうで、もっぱら着飾ったり酒を飲んだり踊りを踊ったりして暮らしている。

一日3時間程度狩りをすれば、女性が採取してきた植物類と合わせて部落全員がその日食べるものは手に入るのだ。

農耕文化では、村人全員が力を合わせて開墾したり種を植えたり、水をやったり、収穫したりで、それこそ日が出てから沈むまで働く。

最近、働き方改革として労働時間の短縮の方向だ。

それは何を意味しているのかと言うと、もう農耕文化的な働き方は終わったのだ。

ネットやコンピュータの進化と価値観や生活の多様化は、農耕文化的にみんな同じ価値観で長時間働くことに価値を見出さないのだ。

自分の視点で自分の能力を磨いて自分で働いて稼ぐ。

そう、まさに狩猟文化なのだ。

それは弱肉強食の自由主義経済でのマーケットメカニズムに符号する。

考え方によっては個人の力量がすべてであるから辛い。

でも、もう時代はそういう選択をしたのだと思う。

声で誰かわかる?

ヒトは声を聞けば誰だか分かる。物理的と生物的とかいろいろな要素はあるのだろうけど、何がどうして分かるのかはさっぱり分からない。

声門とか音程とイントネーションとかヴィブラートとかの要素は確実にあるのだと思う。しかし、本質的なことはまったく分からない。

トイレで隣に入った奴が咳をしたら誰だか分かるなんて、完璧に今のセンシング技術とか、AIとかを凌駕している。

ヒト特有の優れた認識力だと思う。

 

これからのIoT時代は生体認証は音声も必須になってくる。

ヒトみたいに声だけ聞いて怒ってるとか、疲れてるとか、楽しんでるとかも分かるようになるのだろうか?

どこまで進化するのか楽しみだ。

 

アラカンになって

大病や事故等何事もなく生きながらえて、気づけばアラカンである。いろいろ思うところもあろうかと思っていたが、いざそうなるとそうでもない。何事もないのだ。

もっともこれは20代、30代、40代、50代とそれぞれ大台に乗ったときも同じだから、あらためて大騒ぎすることでもないのだろう。

しかし、それじゃ面白くないので少し生活に新しさを取り入れることにした。

一つは眼鏡のフレームを変えた。黒縁にして少し個性を出した。更にパンツをトランクスからブリーフに変えた。これは寒かったからだけど、その理由じゃ格好悪いので、アラカン記念の理由に混ぜることにした。そして、超広角のコンパクトデジカメを買った。自撮りもバッチリ対応してバックも広く映る。これで、これからの人生のトッピクスを記録してやろうって考えたのだ。使い始めたけど実に快適。そのうち紹介したい。

それから、腕時計を買い替えた。ベイシックで基本機能を優先し、クォーツでチタン、電波、ソーラーとベーシックデザインの4拍子揃い初見で気に入ったものだ。

どうだ!これだけやったら少しは新しい風が吹いてくるだろう。

密かに期待する日々である。

2016年面白かった本

2016年に読んだ本で面白くてお薦めの本。

 

■影法師/百田尚樹

時代小説だけど感覚は新しい。俗に言う華麗な太刀さばきの軽やかな剣技と重厚で骨を断つような剣技の差やその持ち味についてが興味深い。小説としては友情がテーマ。さて、軽い華麗な剣と重厚な剣どちらが実戦で強いと思いますか?

 

■火の粉/雫井脩介

人当たりが良くて親切だけど実は怖い隣人。しかも裕福で暇を持て余している。家族中が引っ掻き回されてバラバラになっていくさまが恐ろしい。2度ほどテレビでドラマ化している。ユースケ・サンタマリアと優香が出演していた。ドラマは見なかったが、本は抜群に面白い。中盤からの怒涛の展開に読み出すと辞められないドライブ感を久々に味わった。ユースケ・サンタマリアにはあの怖さは出せない。北野武で映画化して欲しい。

 

■三匹のおっさん

中高年にエールを送ってくれる小説。気持ちだって頭脳だって友情だって若いときのままなのだ。ただ、身体が年老いたのと時代が変わっただけ。そして自分の街を愛し、家族を愛し、友達を信ずる。そんなおっさん3人組の活躍が楽しい。続編が読みたくなる。

 

後は、一度書いているので寸評は無し。

■悪人/吉田修一

■八日目の蝉/角田光代

■イニシエーションラブ/乾くるみ

 

2016年面白かった映画


2016年に観た映画で、面白くて心に強く残ったお薦めの映画。
よろしかったら、観て下さい。

 

■ジャージー・ボーイ
クリントイーストウッド監督作品。フランキー・ヴァリの人生を描いたミュージカルの映画化で、歌と人生模様が化学反応のようにスパークする。見終わった後あの名曲を口ずさんでいた。それが、数日続いた。あの有名曲の裏にあるストーリーに感動。

 

■アメリカンスナイパー
帰還兵を描いた映画は多いが、現代に一番近いアメリカの課題を提示している。
狙撃手は遠くから撃つから、相手が子どもや女性でもテロの危険があれば撃たなければ、仲間が殺される。
こうしたアメリカ兵が日本にも派遣され命をかけているのが現実。
子どもを戦争に行かせないとか反対している日本のお母さんは、
この兵隊たちのアメリカのあ母さんに何て言うのか?
ぜひ、日本のお母さんに観て欲しい映画だ。

 

■ヘッドハンター
ノルウエーの犯罪映画だが、セクシーでスタイリッシュ。こういうセンスは初めて。
主人公が168センチで低身長でコンプレックスというのが、
身長170の僕にはショックだけど、良い根性しているし頭もキレるのだ。
もう一度観たくなる映画だ。

 

キャプテン・フィリップス
アフリカ沖の海賊を描いた映画。リアリティー抜群で目が離せない。
武器を持たないということが何を意味しているのかが良く分かる。
一緒に酒を飲めば分かり合えるとか言ってるSEALD'Sの皆さんに観て欲しい。

 

オン・ザ・ロード
高校生か大学1年の時に観たかった。人生の節目で何の本を読み何の映画を観たのかは大きな要因となる。
映画の中の道徳の良し悪しは別にして、人生をどう捉えてどう考えるのか?
自分で体験しないとわからないことがたくさんある。

書く姿が格好良い。

 

■悪人
吉田修一の小説の映画化。詳細はこのブログの9月に掲載。

 

笑い話:シンプルで大好きな下ネタ

嫌いな方は読まないで下さい。

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奥手なカップルが初めて男の部屋に来た。

男は、キスして良いですか?と女に訪ねた。

すると女は、こう言うのだった。

 

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800世代の人類

NASAの試算によれば、人類が大昔に誕生してから現在のわれわれは800世代目に当たるという。最初の600世代以前は洞窟で暮らしていたそうだ。

今月106歳の祖母が亡くなった。

婆ちゃんが生まれた頃はまだ電気も普及してなかった時代で、それが当たり前だった。考えてみれば、僕が子供の頃はまだコンピーターは無かった。大学生の頃は、コンピーターでは漢字を使うのは不可能で、使えるようになる見通しも無かった。それが今や誰もがスマホと言う超小型の高機能コンピーターを持つのが当たり前になった。

僕の孫子の頃はいったいどうなってしまうのだろうか?コンピーターの進化に動物としての人間はどこまで対応していけるのだろうか?

自動運転の未来

■自動運転
損保大手に勤める先輩との居酒屋話。
自動運転になった場合に、事故が起きた場合の責任は、運転手なのか、メーカーなのかが疑問だった。
先輩の意見は明確。近い将来では、完全にメーカーの責任になると言う。
そこから話はどんどん発展していく。
ならば、運転免許に意味は無くなるから廃止になるのでは。
運転席も不要になるから、車の形態も変わるのでは。
そして、昔漫画にあったスーパージェッタ―の流星号みたいに、スマホで呼べば、迎えに来てくれる。
これには全員が感動して大爆笑したのだ。

ワクワクするのだ。

湘南国際マラソン

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また湘南国際マラソンの季節がやってきた。

今年は、こんな場末酒場よろしく末尾近くの番号で望むのだがなんだか嬉しい。

 

10月、11月は月間100キロ以上走って備える。仕事も早く終えて夜も走る。いつもの月は20キロ〜60キロぐらいなので、この2ヶ月は特別だ。

走り始めると初めは凄く苦しいのに、不思議な事に快感に変わっていく。苦しみから快感へのチェンジは実に鮮やかである。毎週走っていると、ある日スカッと抜けて身体が軽く感じる。その瞬間が実に気持ち良いのだ。

しかしながら、42キロは長い。

快感はいつでもほんの一瞬で後は辛い時間が待っているのだ。

今年はゴールの瞬間、僕は何を感じ、何を考えるのだろうか?

その一瞬こそがマラソンの醍醐味だと思う。

エビデンスの恐怖

例えば、家に現金で100万円持っていたとする。でも世間的には持っていないことになる。なぜなら、100万円持っているエビデンスが無いからだ。このエビデンス第一主義?は実に恐ろしいと思う。

何らかの理由で家で突然死する。これも死亡診断書が無いと死んだことにならない。生きてるのだ。

実存よりもエビデンスの方が世間では重要だ。

世の中は確実にエビデンス第一主義に移行していて、これは人間の実存をだんだんと喪失させていくんじゃないかと思う。