腹巻き
映画感想:ザ・フォーリナー
大阪梅田の きじ 本店
久々の大阪出張。
いつものとおりにJALで伊丹空港について、リムジンで梅田に。
新阪急ホテルのバスセンターに到着して、もしやとのぞくと、きじ本店が並んでない。
もう、昼メシはお好み焼きに決めてて、細胞レベルで準備完了だったのだ。
で、座った席がモダン焼きを焼いてる職人の目の前。
使い込んだでっかい鉄板で、華麗なコテさばき?でモダン焼きを焼きまくっている。
もう、無性にモダン焼きが食べたくなって、ここで食べなきゃ末代までの後悔やで、と注文。
待っている間に、しっかり作り方を見たので今度家で試して見よう。
ということで作り方。
①ブタ肉とキャベツを炒める
②そこに焼きそばをドサッと投入して、のせやまましばらくあたためる
③ウスターソースを投入して、混ぜながら炒める
④ボールに卵2個と、水(だし汁かお酒かも)をして混ぜる
⑤そこに③を投入して混ぜて、鉄板戻してに丸く広げる
⑥動かさないでしばらく焼く
⑦ひっくり返して、お好み焼きソースを一面にたっぷり塗る
⑧かつぶし、青のり、マヨネーズを乗せる
⑨出来上がり
きじ モダン焼き旨し。
読書感想:アルルカンと道化師/池井戸潤
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発売してKindleでほぼ即買い。
テレビでは大いに盛り上がった。
この放映期間中に、「オレたちバブル入行組」と「オレたち花のバブル組」も読んだので、
すっかり半沢直樹にハマっていた。「アルルカンと道化師」はこの2冊の前の時期、半沢直樹が大阪西支店に赴任した直後の物語だ。
東京中央銀行はM&Aを積極的に推進して、そこにまつわる金融業で業績拡張を、会社のキャンペーンとしている。そんな中で起こった事件だ。
経常損益が2期連続赤字となる老舗の中小企業への追加融資とM&Aの話が交差して、話が進行していく。詳細はネタバレになるので書かないけど、美術、絵画業界の裏もわかるので、そちらに興味がある人は更に楽しめると思う。
半沢直樹シリーズは、最後は正義が勝つ勧善懲悪モノなので、安心してストーリーを楽しめる。テレビドラマでも、役者の演技や演出が大いに受けていた。
小説なので派手なアクションや顔芸はないけど、その分、銀行の裏側を始め事件の背景や登場人物の心理や半沢直樹の人としてのルーツなどが書き込まれている。
そして率直な感想は、銀行って悪の巣窟だな、と言うことだ。
役員や支店長、部長クラスになると、不正融資や裏金つくり等が画策される。
半沢直樹はその悪事を暴くことで大逆転ホームランを豪快のかっ飛ばして倍返しをするのだ。
しかし、よくもまぁ、これだけ悪いことするもんだ、と銀行員幹部の道徳心の無さは、まさに水戸黄門の悪代官そのもの。金融機関のCSRは日本の大問題かもしれない。
癒着や利権争い、派閥や学閥、パワハラ等まさに悪事のオンパレードに見える。
軽快なストーリー展開に気付きにくいけど、これがよく見えるのも面白いところ。
銀行やその他金融関係の方には失礼かもしれないけど、あくまで小説の中の話です。
でも、コンプライアンスを主張するだけでなく、見たり聞いたりしたら、ちゃんと半沢直樹してほしいな。
仕事しなかったなぁ
建設関係の工業会の集まりで、リモートワークが話題になった。
当初、戸惑いはあったけど、上手く対応できる人と厳しく感じてる人がいると言うような、
よくある今時の世間話。
仕事を自分で作っていける人には通勤が無い分良いのかなぁ、などと結論めいて終わりかけた。
その時、ある大手ゼネコンで役員クラスの方が、「俺部長の頃ってホント仕事しなかったよ」と言い出して一同が「えっ」と驚いていた。
「だって、客には挨拶、部下には相談、後は酒とゴルフだから」と言う。
「何かトラブルがあると、あそこの支店長よく知ってるから話しといてやるよって、
出張して酒かゴルフでネゴっていう感じだからさ」
さすがにこれは建設業界の幹部特有にある傾向なのかもしれない。
リモートワークによって浮き彫りになったのは、
会社の価値を増やす仕事を自分で考えることの大切さだと思う。
管理職と言う言い方や存在は無くなるかもしれない。
価値作りのリーダーは、役職に関係なくできるからだ。
今までの管理職の仕事は、半分以上監視職業務だったことがバレて、
そんな仕事に価値がないことにみんな気づいてる。
まだ、課長クラスはプレイングマネージャーが多いけど、
実務のない部長職の方をどう価値づくりに向けて働いてもらうか?
企業にはすごい人数がいるだろうから、
ここが企業改革/働き方改革のキモなのかもしれない。
初体験
初体験はワクワクドキドキするものだ。この歳になるとなかなか初体験はないものだが、先日めでたく初体験とあいなった。
それは くさや である。
久々家族で地元の焼き鳥屋に行って、店主や来ていた客と盛り上がっていたのだが、次のツマミを選ぶ時に店主が薦めてきたのだ。家族全員未経験だったので、こう言う体験は家族揃ってする方が共通体験として良いかなって注文。
どうせ一度は通る道だ。って一生食べないで人生を終わる人もたくさんいるだろうけど。
ということで実食して経験済みとなった。
確かに美味い。酒のツマミに合うってんで、日本酒グビグビ。
でも、やっぱりちょっとキツイかな。
家族はみんな愛犬のギンがうみだす、あの物体を思い出したようだ。
手に付いたニオイがなかなか抜けなくていつまでも楽しむ?ことができたし、忘れ難い初体験となった。
もう注文しないってことになったけどさ。
映画評:ミッション・ワイルド
この夏かなりの映画を見たけれど、
日本では宇宙人として有名なトミー・リー・
製作はリュック・ベッソンの米仏合作だ。
まだ、西部開拓も初期で、平均寿命も40歳くらいだった頃だ。
西部で暮らすこと自体が大きなリスクで命にかかわるような冒険で
そして、あまりにも過酷で不条理な社会だ。
東部の暮らしとは違う過酷さのために精神に異常をきたした女性3
ネブラスカの小さな村から東の教会に移送する話だ。
移送を志願した主役のヒラリー・
勝ち気で正義感があり判断力も決断力も男勝り。
それがゆえに敬遠されて婚期を逃している。
移送の初めに、
命を助ける代わりに移送を手伝えと言うわけだ。
そして650キロにも渡る旅が始まる。
道なき悪路、厳しい天候や環境、先住民の襲撃、
精神異常な女性3名を閉じ込めた馬車は走る。
そして、アッと驚く終盤の出来事。
映画でそれは無いんじゃないかというような不条理な結末。
美しいアメリカ西部の風景が、寂寥観を高めて記憶の底に沈殿する。
どうして命も危険な西部に家族を連れて行くのだろうか?
土地がタダ同然で手に入るからか?
思えば大草原の少女ローラのインガルス一家もそうだ。
東部の都会で頑張って働くよりも、
もし、今、宇宙のどこかが、
はたして現代人はチャレンジするだろうか?当時のたくましいエネルギーがあるだろうか?
そんなことを考えてしまった。
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書評:コロナ後の世界
コロナ後に日本の社会はどのように変わっていくのか。
世界の知の巨人たちへのインタビュー集。ジャレド・ダイアモンド、ポール・クルーグマン、スコット・ギャロウェイ、リンダ・グラットン、マックス・テグマーク、スティーブン・ピンカーとそうそうたるメンバーだ。
今やちょっとした評論家やコメンテーターたちが、
コロナ後の世界を盛んに語り始めている。
それなりに興味はあるが、歴史や社会の見方での奥深さや専門性からの未来を感じるのにこの本は最適だ。
そう量のある本ではないのでサクサク読める。
個人的に一番参考になったのは、スコット・ギャロウェイの見方だ。
「the four GAFA」の未来版として納得性がある。
次のGAFAについても言及してサービスしている。
ポール・クルーグマンの経済の未来予想はリフレ派に寄り過ぎているけど興味深い。
マックス・テグマークのAIの未来も読ませる。
これからは必ずAIとの協調が必須になる。
人類はAIをコントロールしていけるのか?恐ろしい未来だけど完全否定できる人はいないだろう。
ジャレド・ダイアモンドには大きな期待をしたけど、やや残念だった。日本の歴史への視点と中韓への対応示唆については、疑問が残る。
ドイツとポーランドの関係と単純比較もいただけないが、
何か読み違えているのかもしれない。
悪意ある外交を受け入れるのはグローバル時代では、
世界の他の国から場当たり的で無責任に見えて大きなリスクとなるのだ。
リンダ・クラットンは、働き方について、
日本の労働市場は女性の参加が鍵になるとの見解。
スティーブン・ピンカーは認知バイアスでのマスコミ、
メディアのあり方に疑問を投げかけ、
エネルギー課題についても、規制よりも新しいクリーンエネルギーに目を向けるべきだと言う。
全体を通して「レジリエント」が今後のキーワードになると感じた。
柔軟で強靭という意味だけど、言ってみれば虚弱性の反対の概念だ。
ブラックスワンの著者のナシーム・ニコラス・タレブがブラックスワンに対抗する手段を提示した「反虚弱性」という本には、虚弱性の反対概念として、全く新たな理論が展開されている。つまり、剛健だとか頑強なのは、ブラックスワンに弱いというのだ。混乱や価値転換があっても柔軟に対応していく強さが必要であり、
そう単純な話ではない。
興味がある方はどうぞ。上下巻で読み応えあります。
河川氾濫と地球温暖化
ここ数年、加速度的に異常気象による災害が増加し、
さらに被害規模も大きくなっている。
大雨による河川の氾濫についてだけど、
大学の恩師の専門は農業経済で河川の水利権により経済性を研究されていた。
ゼミ後の居酒屋で何度か日本の河川についてのお話を聞いている。
河川には1級河川と2級河川等の水系による区分はあるが、
水位や水量によって管理する規模が違っており、1/100とか1/200とかで表す。
これは、100年に一度の割合で洪水をおこすと想定して、
治水計画を立てていることを表している。
と、恩師は説明しつつ、元になるのは村の言い伝えで、
「爺さんの爺さんの頃に洪水で稲が全滅しただ」みたいなことで決めていて、
そのいい加減さを心配されていた。
200年でも4世代5世代前のことだし、それより以前の記録はさらにあいまいだ。
河川の洪水は、経済性に直結して社会が克服すべき課題として綿々とあった。
しかし誰にも正確なところは分からないのが現状だ。
気象環境が変わり大雨が降っても、どこまでが安全でこれ以上は危険だとは誰にも分らないし、分かったところでどうする?という社会インフラ課題になっていく。
土木や治水技術は大きく進化しているが、肝心な河川の建築基準がいい加減なのだ。
ダムを作る場合は下流の水利権をどう調整するかは、安全問題かつ経済問題だけど、
解決は政治的なものだろう。
現代は、農業よりも工業用水として毎日莫大な水を使用する。
これは、一企業の問題であり、国力増強の問題でもある。
ところで、河川氾濫の要因とされる地球温暖化だが、もっぱら悪役はCO2で、
産業文明が悪だというレッテルが貼られている。温暖化では、海面上昇、洪水、希少生物絶滅、森林火災、農作物の不作などの、悪影響がでるとされている。
あたかも現代の絶対宗教のように、これに異議を唱えることは許されない。
そんな雰囲気になっているが、今回少しだけ疑問を投げかけたい。
地球の環境が大きく変化するのは、今に始まったことではない。
何度かの氷河期があったり、激しい環境変化は地球にとって当たり前なのだ。
僕は、最大要因は、産業によるCO2よりも、太陽放熱量の変化、黒点の数や面積、
そして地球地軸の微妙なブレなどの方がより大きな影響力があると考えている。
地球環境を守るを社是にしている会社で働いている。いわゆる飯の種だ。
省CO2はどこか怪しいけれど、省エネルギーはとても重要だ。
コストを削減し効率的に地球資源を分配することは社会的な重要事項だ。
ということで共感している。
来週の天気や来年の季節変動等もろくすっぽわからないのに、
このままCO2を排出すると、地球は滅ぶなんて言うのには納得性が無い。
大きくゆっくりした地球の環境変化はこれまで何度もあった。
現状の環境を維持するのは社会コスト面からは理解できる。
でも、頭脳明晰な方が大好きな前向きに捉えると、
北海道で南国の農業ができるとか、レジャーが楽しめるとか、
地球の環境変化に合わせて、社会生活を柔軟に変えていくのご本筋なのかと思う。
防災面はなかなか追いつかないのが辛い。
ずっとこんなことを考えているのだけど、
これはきっと「言ってはいけない」ことなんだろうな。
企業競争
好きな牛丼チェーンではどこだろうか?
味、メニュー、サービス等の違いで、人それぞれの好みが分かれるが、
熾烈な贔屓してくれる顧客獲得競争をしている。
職場や家の近所にあるなど立地の要素はあるが、
近くに3店あったらどこに入るだろうか?
同じように、100円ショップはどこが好きだろうか?
ダイソー、キャンドウ、セリアでこれも同じく熾烈な競争をしている。
新規ビジネスとして市場を切り開いて君臨したが、強力なライバルが出現し、
市場規模は大きく拡大していった。
ハンバーガーショップチェーンはマクドナルドの完勝に見える。
善戦はしたけれど、マクドナルドの夥しい最高立地店舗、オペレーション、
価格、CM戦略等、規模の経済性(資本投入力)の差で勝負がついた。
このように、BtoCの産業、サービスでは、企業競争が健全に機能して、
顧客ニーズにあった良いものが安く提供して、市場を拡大していく。
ところで、BtoBである僕が働く産業システムや建設業では、
また違った企業競争が展開される。
業界による慣行や固定化した企業に顧客。近い業種での縄張りの紳士協定もあるかもしれない。
関係省庁等の関与も大きく、業界成長の名の下で、
日本護送船団的に海外企業からの防衛もある。
そこでは工業会や天下りと言う人材の活躍もあって、
業界の利権を守ることで参入障壁になる。
業界の掟をしらない企業は入ってくるな!というわけだ。
健全な企業競争は、企業や該当市場の成長には欠かせないと思う昨今なのだ。